サービス内容をよく知ろう

高齢化社会となった日本ですが、誰もが健康で年をとるわけではありません。また、身体能力の衰えから、他人の手を借りて生活することが必要不可欠な人もいます。そこで利用したいのがホームヘルパーの存在です。ただ、ホームヘルパーに出来ることというのは限りがあります。ホームヘルパーに出来ることと、出来ないことをきちんと理解して利用することが求められているのです。

介護保険内で利用するホームヘルパーは、介護保険法で決めた限られた範囲の中で行われます。例えるなら食事の準備や洗濯等と言った生活援助もホームヘルパーの仕事ですが、これらの援助を受けられるのは対象者だけです。高齢者夫婦の家庭であっても、どちらかが介護認定を受けていない場合は、対象者の分しか調理や洗濯といったことは許されていないのです。

ホームヘルパーは医療行為を行うことは出来ません。しかし介護を受ける人にとって必要不可欠な、簡単な医療行為が認められているものもあります。切り傷や擦り傷のガーゼ交換や軟膏の塗布、点眼薬をさすことや座薬の挿入といった行為は、ホームヘルパーでも行える行為とされています。ただし、介護保険の対象者や家族から依頼されていることが前提で、医師など医療従事者の指導に従って行うことが重要です。

このように、ホームヘルパーには出来ることと、出来ないことがあります。介護保険で対応できないことも、自費サービスの利用でホームヘルパーが行える範囲を増やすことは可能です。